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キッチンで料理をしているとき、食器を洗っているとき、ふとした瞬間に「あれ…なんか臭う?」と感じたことはありませんか?
排水溝のイヤな臭いは、忙しい毎日を過ごす方にとっては
「ただでさえ家事が多いのに、またやることが増える…」
そんな気持ちにさせてしまいがちです。
実は、排水溝のニオイは、ただの“汚れ”ではありません。
油汚れ、水垢、食べカス、ヌメリ、雑菌
これらが複雑に絡み合って発生する“複合汚れ”が原因なのです。
どれか1つだけの汚れなら簡単に落とせます。
でも、複合汚れになると話は別。
重曹でこすっても、市販のクリーナーを使っても、
「一度は消えてもしばらくしたらまた臭いが戻る…」
という状況になりがちです。
この記事では、そんな厄介な排水溝の汚れを、確実に落とし、臭わせないための正しい方法を、分かりやすく解説していきます。
家事の合間でも実践しやすく、しかも今日からすぐに効果が出る内容ばかりです。
ぜひ最後までご覧ください✨
なぜキッチンの排水溝は臭うの?原因は“油 × 水垢 × 食べカス”の複合汚れ
排水溝の臭いの原因をひと言でまとめると、油と水垢が混ざり合って強固な汚れになっているからなんです。
「毎日食器を洗っているから大丈夫」と思っていても、実は排水溝の奥には、気づかないうちに汚れがどんどん蓄積しています。
では、具体的にどんな汚れが排水溝にたまっていくのか、ひとつずつ詳しく解説していきます。
① 油汚れが冷えて固まり、排水管の内側にこびりつく
まず大きな原因となるのが“油”。
料理や食器洗いの際に少しずつ排水溝へ流れています。
油は温かいときは液体ですが、排水管の中で冷えると ベタッと固まります。
その上にまた油が流れ、さらに食べカスや水垢がくっつき、何層にも汚れが重なっていきます。
これが “油膜” となり、ニオイの元を閉じ込めてしまうのです。
② 水垢が石のように固まり、油と一体化する
水垢は、水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムが固まったもの。
放置すると白っぽい石のように固まります。
水垢は、油と比べると“落ちにくさのレベル”が段違い。
しかも厄介なことに、油と水垢は混ざると反応して、より落ちにくい塊になるという性質があります。
これが“複合汚れ”であり、普段の掃除だけでは落ちません。
③ 食べカスが溜まり、雑菌のエサになって腐敗臭が発生
排水溝ネットやゴミ受けに残る細かな食べカスも、臭いの大きな原因になります。
特に…
• タンパク質(肉・魚)
• 炭水化物(ご飯・麺類)
• 野菜の皮や繊維
これらは、わずかに残るだけでも腐敗しやすく、雑菌が繁殖して強い悪臭を放ちます。
④ ヌメリ(バイオフィルム)が悪臭を増幅させる
排水溝を触って「ヌルッ」とした経験はありませんか?
あのヌメリの正体は、雑菌が作り出す“バイオフィルム”という粘膜のような膜。
バイオフィルムは一度発生すると水でも洗剤でも簡単には落ちません。
そして、バイオフィルムの中で雑菌はどんどん増殖します。
雑菌は温かく湿った場所が大好き。
キッチンはまさに雑菌にとって理想の環境なのです。
⑤ 排水トラップの構造上、汚れが溜まりやすい
多くのキッチン排水溝には「ワントラップ」と呼ばれるカップ状の部品が付いています。

これに水が溜まることで、下水の臭いが逆流しないようになっています。
ただし、構造上どうしても
• 油が付着しやすい
• 食べカスが入り込みやすい
• 気づかないうちにヌメリが増殖しやすい
というデメリットもあります。
つまり、定期的に取り外して掃除しないと、どんどん汚れが蓄積されていくのです。
複合汚れになると、市販の洗剤では落としきれない理由
排水溝のニオイは、市販の洗剤を使えば一時的に消えることがあります。
しかし…
• また数日後に臭う
• 流れが悪い
• トラップを外すとやっぱりヌルヌルしている
こんな経験はありませんか?
これは市販の洗剤が
「表面の汚れだけを取って、奥の汚れを落としていない」
からです。
特に油と水垢は、
• アルカリ(重曹)で油を中和
• 酸(酢・クエン酸)で水垢を分解
という“分けて落とす”作業が必要です。
これを正しく行わないと、一時的に臭いが消えてもすぐに戻ってしまいます。
排水溝が臭う原因がわかったところで、次は 「具体的にどう掃除すれば、臭い・ヌメリが根本から取れるのか?」という部分を詳しく解説していきます。
結論からいえば、排水溝掃除は 手順を守れば誰でも確実にキレイにできます。
そして、ポイントは以下の3つです。
1. 汚れの種類(油・水垢)に合わせて“順番”に落とすこと
2. 分解できる部分は必ず分解してから掃除すること
3. 仕上げにお湯で流して菌を寄せつけない環境を作ること
この3点を守るだけで、排水溝のニオイは劇的に軽減します。
では、実際の掃除手順を“今日そのまま実践できるレベル”で解説していきます。
STEP1|まずは分解!ゴミ受け・排水トラップを外して下準備
排水溝掃除でもっとも大切なのが、最初の分解作業。
「ゴミ受けだけ掃除して満足」では、内部の汚れは落ちません。
● 分解の手順
1. ゴミ受け(ネットを載せる部分)を外す
2. その下の排水トラップ(ワントラップ)を引き抜く
3. さらに取り外せる部品があれば(メーカーによる)外す
※トラップは固くはまっていることもありますが、左右に少し回すとすぐに取れる仕組みです。
● 下準備としてやること
• 大きな食べカスや固形物を軽く取り除く
• 洗面器にぬるま湯をため、部品をサッとすすいでおく
この段階で「ヌルヌル」「黒ずみ」が確認できれば、しっかり掃除すれば効果が期待できる状態です。
STEP2|重曹 → 酢(クエン酸)で“泡の力”を使って汚れを浮かせる
排水溝掃除で最も効果的なのが、重曹(アルカリ)+酢/クエン酸(酸) の組み合わせ。
この2つが反応することで、汚れを浮かせて落としやすい状態にしてくれます。
● 手順
① 排水溝全体と取り外した部品に重曹をたっぷり振りかける
② その上から酢(またはクエン酸水)を注ぐ
③ シュワシュワと泡が出てくるので、そのまま10〜20分放置
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● なぜこの工程が重要なのか?
✔ 重曹は油汚れに強い
重曹は弱アルカリ性。
酸化して固まった油をゆるめてくれます。
✔ 酢・クエン酸は水垢を分解
水垢に含まれるカルシウムを酸で溶かす効果があります。
✔ 泡が汚れの下に入り込む
化学反応による“炭酸泡”は、目に見えないくぼみや隙間にも入り込み、
手では届かない汚れを浮かしてくれます。
※泡の反応を長時間放置しすぎると乾燥するので、20分以内がベスト。
STEP3|細部のヌメリをブラシで徹底的に除去
化学反応で汚れが浮いた状態になったら、次はブラシでのこすり洗い。
ここでサボると臭いが残る原因になるので、念入りに行いましょう。
● とくに重点的にこすりたい部分
• ゴミ受けの網目(細かい食べカス&ぬめりが残りやすい)
• 排水トラップの裏側(臭いの発生源No.1)
• パッキンの溝(黒カビが潜みやすい)
• 排水溝の壁面(見えづらいが油膜が残る)
ブラシは古い歯ブラシで十分。
100円ショップの“排水溝ブラシ”も使いやすくておすすめです。
● ヌメリが頑固な場合
重曹と酢だけでは落ちきらない汚れもあります。
その場合は、
✔ 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)でつけ置き
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特に排水トラップはつけ置きしておくと一気にキレイになります。
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STEP4|40〜50℃のお湯で流して仕上げ
仕上げは、ぬるめのお湯で流すことが超重要。
油汚れはお湯で流すことで溶けやすくなり、残った細菌も減らすことができます。
● なぜ熱湯はNGなの?
• シンクの素材(人工大理石など)を痛める
• ゴムパッキンを劣化させる
• 一時的に油汚れが固まって逆効果になることも
そのため、40〜50℃の“お風呂より少し熱い温度” がベストとされています。
STEP5|乾燥させて雑菌が繁殖しづらい状態にする
排水溝はとにかく湿気がたまりやすい場所。
乾燥させるだけで、菌の増殖スピードが大幅に変わります。
● 乾燥させるコツ
• 掃除後、しばらくシンクを使わず乾かす
• キッチンペーパーでトラップ周りの水分を軽く吸い取る
• 夜寝る前に掃除した場合は放置でOK
これだけでも翌朝のニオイの残り方が全然違います。
STEP6|仕上げに“ミニ予防ケア”をしておくと効果が長持ち
掃除をしたあとに、次のようなミニケアを追加すると、キレイな状態がより長く続きます。
✔ 排水溝のふちに重曹を少し残しておく
湿気と反応して、軽い臭いを抑えてくれる効果があります。
✔ ゴミ受けに新しいネットをセット
次回の掃除が圧倒的に楽になります。
✔ スプレーボトルに「クエン酸水」を作っておき、気づいた時にシュッ
水垢の発生を抑制し、臭いの原因を根本から減らせます。
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- シンク、浴室等の蛇口まわり、やかん・ポットの水アカに。
- 三角コーナー、まな板、冷蔵庫内外等のキッチンの除菌に。
- トイレの床、便器まわりのお掃除・除菌に。
これでも臭いが消えない場合は排水管の“奥”に汚れが蓄積している可能性が非常に高いです。
その理由については、以下に詳しく説明します。
1|排水溝の臭い・ヌメリを防ぐ“毎日のミニ習慣”
一度しっかり掃除をしても、日々の生活で汚れはどうしても溜まっていきます。
しかし、「ほんの数秒の小さな習慣」 を取り入れるだけで、臭いの再発を大幅に防ぐことができます。
ここでは、日々忙しい方でも続けやすい習慣だけを厳選してご紹介します。
① 夜の皿洗いのあと、40〜50℃のお湯を10秒流す
排水溝の油汚れは、冷えて固まると一気に落ちにくくなるという性質があります。
しかし、夕食後の片付けにおいて、油・汁物の成分が最も多く流れ込みます。
だからこそ…
お湯を10秒流すだけで、油が固まりにくくなるという、非常に効果の高い予防策になります。
時間にするとたった10秒。
続けやすいのに、効果は絶大です。
② ゴミ受けネットの交換を“毎晩”にする
つい「まだ使えるかも」と思ってしまうゴミ受けネット。
しかし、ネットは1日でも雑菌が繁殖しやすい環境です。
臭いの原因になりやすいので、1日1回の交換が理想。
夜、食器洗いが終わってキッチンをリセットするときにサッと新しいものに交換しておくと、翌朝の爽快感が全く違います。
③ トラップ周りをキッチンペーパーで“ひと拭き”
排水トラップの周囲は、油が跳ねたり、食材の細かい繊維がくっつきやすい場所。
しかし、ここに汚れが蓄積すると、ヌメリの発生スピードが一気に加速します。
そこで、寝る前のほんの5秒でOKなので、キッチンペーパーでトラップの周囲だけ“ひと拭き”する習慣をつけると、汚れの蓄積が驚くほど減ります。
④ 月1回の「重曹+クエン酸ケア」をルーティン化
毎日使うキッチンで、排水溝を“完全に汚さない”ことは不可能です。
そこでおすすめなのが、月1回だけでもいいので、
• 重曹をふりかける
• クエン酸水を注いで泡立てる
• 10〜15分放置して、お湯で流す
という「セルフ簡易洗浄」を習慣化すること。
これを続けるだけで、“ヌメリが育つ前に断ち切る”ことができ、掃除そのものが圧倒的に楽になります。
2|掃除しても臭いが戻る…それは“排水管の奥”に汚れが溜まっているサイン
ここまでの習慣を続けていても、以下のような状態が見られる場合は、排水管の奥に汚れが蓄積している可能性が非常に高いです。
✔ トラップを掃除しても数日で臭いが戻る
✔ 排水口からボコボコと音がする
✔ 水の流れがなんとなく悪い
✔ シンク下からカビ臭・生ごみ臭がする
✔ 料理中、排水溝付近から生臭さを感じる
これらは、家庭で触れる範囲(表面)ではなく、排水管の内部に油・黒カビ・スライム状の汚れが付着しているサインです。
排水管の内部は、スポンジやブラシは届きません。
どんなに一生懸命掃除しても、“手の届く範囲は限られている”というのが現実です。
3|排水管の汚れを放置するとどうなる?
排水管内部の汚れは、放っておくと徐々に進行していきます。
● 水が流れにくくなる
油汚れやスライムが管の壁を覆い、
水の通り道が狭くなっていきます。
● 臭いが強烈になる
雑菌やカビが大量に繁殖し、
表面掃除では消えないニオイに。
● 逆流トラブルのリスク
汚れが限界まで溜まると、
水が逆流して床が濡れるケースも実際にあります。
● シンク下のカビ発生
排水管の接続部にまで汚れが広がると、
湿気や臭気がシンク下に及び、カビが発生しやすくなります。
家事や育児、仕事で忙しい女性ほど、こういったトラブルは避けたいですよね。
4|プロの排水管洗浄が必要になるのは、こんなとき
排水管内部の汚れは、家庭用洗剤では落とせません。
プロが行う排水管洗浄は、高圧洗浄機で管の奥まで一気に洗い流すため、家庭では絶対に届かない部分まで完全にキレイにできます。
● プロ洗浄が必要なタイミング
• 臭いが繰り返す
• 流れが悪い
• 10年以上、排水管を洗浄していない
• シンク下からのカビ臭が気になる
• 引っ越し前後で一度リセットしておきたい
● プロ洗浄のメリット
• 排水管の内部までピカピカになる
• 一度やると効果が長持ち
• 家中の水回りがスッキリする
• 生活臭の改善にもつながる
• 水漏れ・逆流といったトラブル予防にも
• 小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心
プロ洗浄は「汚れたときだけの対応」ではなく、家を長持ちさせるためのメンテナンスなのです。
5|自分でできる掃除とプロ洗浄の使い分け
✔ 日常ケア・月1ケア → ご家庭でOK
• 重曹×クエン酸
• 毎日のひとふき
• ゴミ受けの交換
• お湯を流す習慣
✔ 臭いが続く・流れが悪い → 早めにプロへ
• 排水管内部の汚れは家庭では落とせないため
• 繰り返すストレスから解放される
• 一度リセットすると日々の掃除がラクになる
とくに日々忙しくなかなか掃除できない方こそ、「自分でやる部分」と「プロに任せて時間を節約する部分」
この切り替えが家事全体を楽にしてくれます。
排水溝は“家の中の衛生レベル”を左右する重要な場所。
しかし、その反面「汚れが見えにくい」ため、気づいたときには内部が深刻な状態…というケースも少なくありません。
だからこそ、小さなケアを積み重ねること、そして年に一度でもプロにリセットしてもらうことが、最も賢く、ストレスなく家をキレイに保つ方法です。
この記事を参考にして日常ケアを習慣化させていきましょう!
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